第21章 体育祭の時間。
お弁当を食べて、落ちついた。
『はぁ、やっと復活した。ひなの、ありがと!』
ひなの『よかった!浅野君はともかく理事長先生と手つなぐって、相当な覚悟がいるもんね…。
それに、あの親子を両手に走るって、これまたすごい事やったよね…』
『理事長先生とは、トロフィー蹴り飛ばしてから話してないし、ほんと焦ったよ。』
ひなの『ま、次は騎馬戦だもんね!まぁ、頑張ってね!』
『うんッ!』
放送『では、これより三年生による騎馬戦をはじめます。
まずはA組対D組。騎馬がくずれ、上の者が地面に足をつくか、ハチマキを取られればアウトです!
ハチマキを相手騎馬に渡し、速やかに退場して下さい。
では、スタート!』
対決はすぐに決着が着いた。
A組を指揮するのは、もちろん学秀だ。
次々にハチマキが奪われていく。
B組対C組は、B組が勝ったが、二回戦であっけなくA組に負けてしまう。
そして、A組対E組のエキシビションがはじまる。
騎馬戦は、ルール上。下の者は、蹴るなどの行為はしてはならないが、体当たり程度なら反則にはならない。
また、上の者は、足以外の上半身を使う行為は全てokとみなされる。
ハチマキは、必ず頭に巻かなければならず、結び方も、蝶々結び以外は反則になる。
E組の騎馬は5騎。対して、A組の騎馬は、8騎。
私は、カルマ、磯貝君、前原君、杉野君の組む騎馬の上に乗る。
(学秀サイド)
ほう…。まぁが上に乗るのか。ならば、僕のターゲットは、お前だ…まぁ。
女だからと手加減はしない。
放送『それでは、互いの騎馬ができたところで、ただいまよりA組対E組のエキシビション騎馬戦を開始します!』