第6章 ファーストキス
『なに…?』
さっきの今だ。身構えるまぁ。
カルマ『まぁって、浅野君とは幼馴染なだけで付き合ってないんだよね?』
『そうだよ。何で?』
カルマ『ごめん。いけないとは思ったんだけど、鞄開いてて、プリクラ…見えちゃったんだよね。』
カルマが指さす先には、学秀と撮ったプリクラがあった。
『あぁ…。見ちゃったんだ。
あのね、これ、キスしてるみたいにみえるけど、してないし、本当に付き合ってないから。
学秀を困らせたくないの。だから…内緒にしててくれないかな?』
それから、プリクラの設定をお任せモードにしたら、カップルモードになったこと。
撮影前に、私がさんざん、なりきってする事を強要したために、意地っ張りな学秀が、それを押し通したんだろうということを話した。
一通り話しを聞き終えると、カルマは少し考えた様子でこう言った。
『じゃあさ、俺がもらっていい?
まぁのファーストキス。』
『えっ…?』
考える暇もなく唇を塞がれる。