第6章 ファーストキス
な、なんだったんだ…。
いや、でも、カルマの場合、女の子を落とすゲーム的な感覚で深い意味はないのかも。
ってか、それでもあんなイケメンに抱きしめられたら、普通なら勘違いしちゃうよ…。
(カルマサイド)
はぁ〜。
揺さぶってみたものの、思ったより振り向いてくれないなぁ。
俺、真剣なんだけどな…。
ふと視線を落とすと、まぁのカバンが開いており、プリクラが手帳に挟まれている。
勝手に見るのはよくないと思いつつ、見てみたい衝動が勝り、プリクラを手にとる。
うわっ…。エッロ……。
そして浅野君…。これはイジリがいがある。
が視線を下に向けた瞬間、息が詰まる…。
キス…してる…。
付き合ってないんじゃなかったのかよ…。
日付が印刷されている。
一年以上前。
俺と渚君とゲーセンで会った時…。
ガチャッ…。すかさずプリクラを鞄に放り込む。
カルマ『ねぇ、聞きたいことあるんだけど?』