第6章 ファーストキス
『ってか、カルマも唄、すっごい上手いじゃん。
これで今まで何人の女の子を落としてきたんだか…』
カルマ『ま、それは否定できないねぇ〜!』
『やっぱ軽いねぇ〜!』
と笑っていると、横長のソファからサッとこちらに移動したカルマは、私にグッと顔を近づけて、
『で、まぁは落ちてくれないの?』
と言われる。
薄暗い照明に、カルマの黄色い瞳が私の瞳と交差する。
ドキッ…。
突然のことに思わず鼓動が跳ね上がる。
私は、気まずさから、
『次、何のジュースにしよっかなぁ〜!』とその場を離れようとするが、その動きはカルマに封じられてしまう。
カルマ『ねぇ、まぁ、答えてよ。』
後ろから抱きしめられ、背中全体にカルマの体温が伝わる。薄い夏服で、エアコンの効いた室内では、より一層触れている部分の熱が強く伝わる。
『カル…マ…?』
コンコンっ!部屋のノックにカルマは離れる。
店員『お待たせし致しました!山盛りポテトです。』
私は、『ジュース入れてくるね!』と、カルマを1人残して部屋を出た。