第3章 カルマの時間
次の日。
カルマ『まぁ、おはよ!』
『おはよう!カルマ。』
学秀『何のようだ?』
カルマ『用がなかったら喋りかけちゃいけないの?』
学秀『ちっ…』
カルマ『ねぇ、今日放課後ちょっとお茶でもしてかない?
俺、まぁと仲良くなりたいしねぇ。』
『じゃ、学秀も一緒に行こ!』
学秀『あぁ、かまわない。』
まぁの隣にいる浅野君がニヤニヤ笑いながら俺を見る。
浅野君はいらないんだけどなぁ〜、ま、今は仕方ないか。
ー放課後ー
喫茶店までの道を歩いていると。
男『なんだよ、その目つき!E組が、俺らより先歩くんじゃねぇよ!』
同じ制服を着た男3人が、1人の生徒に暴言を吐き、殴りかかろうとしている。
私は、とっさに、『何があったか分からないけど、殴らないで!』と口走る。
男『ちぇっ。興が冷めた。行くぞ。』
そう言って去って行く。
『大丈夫ですか?』
私たちは駆け寄る。
学秀が側に落ちていた生徒手帳をひらう。
3-E
学秀『まぁ、行くぞ!』
カルマ『先輩、気をつけて帰って下さいね!』
私も、その場を去る。
その時はまだ、分かっていなかった。
この学校のシステムも、学秀との関係が変わってしまうことも。