第3章 カルマの時間
飲み物を注文し、俺はまぁと向かい合う形で席に座っている。
まぁの隣には当たり前のように浅野君が座っている。
今はくれてあげるよ。浅野君。
カルマ『ってか、まぁはさ、彼氏とか欲しくないの?』
『いきなりそぉゆう話?』
カルマ『だって、いっつも浅野君といたんじゃ、他の男が話かけづらいし、まぁ自身も他の男を知る機会ないじゃん?』
そう言いながら浅野君を見る。
鋭い目つきで俺を睨んでいる。
『う〜ん?そりゃ、興味ないわけじゃないよ。
友達の恋バナ聞くの好きだし、いつか自分もって思ったりもするし。
けど、いざ自分がってのが想像つかなくて。
そういうカルマは、彼女いないの?みんな噂してるよ!学秀とカルマのこと、かっこいいって言ってる子、すっごく多いもん!』
カルマ『へぇ〜。そりゃ光栄だねぇ。
ま、あいにく彼女はいないよ。気になる子ならいるけどね。』
『誰だれぇ?もしかして、同じ学校?』
カルマ『う〜ん?さすがにそれは秘密かなぁ。浅野君はいないの?好きな子とか?』
学秀『僕は、勉強のさまたげになるような事はしない。もとい、恋愛など、良さが分からない。
時間の無駄だ。』
『えぇ〜!学秀、もったいないよ!
学秀の事好きな子、私知ってるし…今度一回遊んでみたら?』
学秀『…必要ない。』
僕が欲しいのは、まぁ、お前だけだ。
分かりやすいなぁ〜。浅野君。
にしても、まぁはけっこう鈍いなぁ。
ま、落としがいもあるし、教えがいもある、
ゆっくり時間かけて手に入れるよ…まぁ。