第31章 カルマオチ④
スッ…。
私はカルマの首に自身の両足を絡ませる。
杉野(飛びつき三角締め?)
『私は、半端な気持ちで言ってない!!』
ひなの『まぁ…。烏丸先生に教えてもらった護身術…カルマ君に使って…。』
前原『たしかにまぁちゃんもすごいけど、ただでさえ男女の力の差があるのに、カルマに挌闘技なんてかなうはずない!!』
カルマ『こいつ…!!』カルマが地面に私を抑えつける。
磯貝&前原『おいっ!カルマやめろ!まぁちゃんだぞ!』
ひなの『まぁ…大丈夫?』
『ひなの…。』
その時…。
『中学生の喧嘩大いに結構。』
コロ先生…。
コロ『でも、暗殺で始まったクラスです。これで決めてはどうでしょう?』
軍服姿のコロ先生の足元には、青と赤のペイントナイフとビービー弾銃が置かれている。
E組(事の張本人が仲裁案を出してきた…)
殺さない派は青。殺す派は赤。
互いの陣地の旗を奪うか、殲滅した方のチームの案をクラス全員の総意とする事になった。
私たちは1人ずつ、自分の意見を述べて、武器を手にしていく。
最後に私が青いペイントナイフと銃を取る。
視界に誰かの手が映る。
カルマが赤いペイントナイフを手に取るところだった…。
『………………。』
カルマ『……………。』
プイッ!
お互い言葉を交わさず、一瞬目を合わせると反対側に歩き出した。
ひなの『あぁ〜あ、喧嘩しちゃったな…。』
前原『ま、どっちもどっちだよな…。』
磯貝『まぁ、お前には指示は出さないよ。』
『えっ?』
磯貝『ちゃんと闘って、自分の気持ち、伝えてこい!』
『ありがと…磯貝君。』
私は辺りを見回す。
必ず…言うこと聞かせる!!カルマに!!