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【テニプリ】闇菊/番外編【R18】

第2章 【海水浴!ナンパだホイ!】菊丸英二/夢主




「小宮山、ちょーっち待っててね。すぐ戻ってくるからさ・・・」


目を閉じる私の頬に、英二くんの唇がふわりと寄せられる。
うっすらと目を開けて確認すると、私に気をつかってそーっとクーラーボックスを持ち出しまた出かけていく・・・


すぐ近くで漂った香水の匂い・・・
潮の香りに紛れていても、はっきりと鼻に残る・・・
ゆっくりと身体を起こすと、クーラーボックスを抱えた英二くんの背中が涙で滲む。


こんなことなら、寝た振りなんかしなきゃ良かった・・・














ドリンクを買いに行くと言う英二くんに、私も一緒にって言ったら断られて・・・
仕方が無いから、ボーッと海を眺めながら待っていたけれど、いつまで経っても英二くんは戻ってこなくて・・・


何かあったのかな・・・?、そう心配になって探しに出た白い砂浜・・・
凄い人混みだったけど、英二くんを見つけることが特技の私にとって、彼を見つけだすのはそう難しいことではなくて・・・


見つけた瞬間、慌ててすぐそばのビーチテントの影に身を隠した。
だって英二くん、少し年上の女の人たちの身体を、嬉しそうに撫で回していたから・・・


バクバクと心臓がうるさくなった。
どうして・・・?、そう身動き取れずに眺め続けると、どうやら日焼け止めクリームを塗ってあげているのは分かったけれど、でも背中だけじゃなくて、お腹や胸のあたりとか、それから太ももの内側まで、必要以上に塗ってあげていて・・・


英二くんの嬉しそうな顔と、卑猥な会話・・・
こんなの、もう、耐えられない・・・!


「別にいいよん・・・あー、これって、間接キス?」


そのまま急いで帰ろうとすると、今度はそんな英二くんのセリフにビクッと肩を震わせた。
もう耐えられないはずなのに身体が動かなくて・・・


ビーチボールを膨らませ終わると、その人たちに誘われるまま、英二くんは楽しそうに遊び始めた。

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