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【テニプリ】闇菊/番外編【R18】

第2章 【海水浴!ナンパだホイ!】菊丸英二/夢主




やべー、小宮山、怒ってるよなぁ・・・


飲み物を買いに行ったっきりで、いつまでたっても戻ってこなくて、しかもその理由が、逆ナンしてきた女の子たちと遊ぶのに夢中になっちゃったから、だなんて・・・


我ながら情けなくて、はぁ・・・っと深いため息をついてしまう。


なんて言い訳しようかなぁ・・・まさかそのまま、ホントの事なんか言えないし・・・


自分たちのビーチパラソルのそばまで来ると、とりあえす立ち止まって言い訳を考える。
だけど、すぐに気の利いた言い訳なんて思い浮かぶはずもなくて、いつまでも小宮山を待たせ続けるわけにも行かなくて、小宮山ー?、なんて言いながら、そーっとパラソルの中を覗き見た。


「ごめん!、あのさ、オレ・・・って、寝てる・・・」


ドキドキしながら覗き込んだパラソルの中、小宮山は荷物にもたれ掛かり静かに寝息を立てていた。
ごめんな、待ち疲れて眠っちゃったよな・・・


そっと小宮山の髪を撫でると、んっ、そう少し甘い声で反応してくれる。
小宮山、可愛い・・・、その仕草に頬が緩む。


それから、ふと目に止まったクーラーボックス・・・
中には家から持ってきたスイカが、一個まるまる入っている・・・


そういや、あのおねーさんたち、スイカ食べたいって言ってたっけ・・・
小宮山、スイカ割り、嫌がってたよな・・・


オレがスイカを取り出して見せた時のことを思い出す。
困ったような、呆れたような、とにかく複雑な表情でオレを見ていた・・・


重いし、また持って帰るくらいなら、おねーさんたちにあげてくるか・・・
小宮山、寝てるし・・・いいよな?


「小宮山、ちょーっち待っててね。すぐ戻ってくるからさ・・・」


そっと頬にキスを落とすと、小宮山を起こさないように気をつけながら、クーラーボックスを肩に引っ掛ける。
それから、さっさと戻ってこようと、急いでおねーさんたちの元へと駆け出した。

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