第2章 《番外編》 ※二人の初めての話※
私の返事を聞いた涼太くんから「ありがとう」と言ってるみたいに顔中キスの嵐が降ってくる。
そして最後に唇。
「んっ…」
「緊張しないで、ゆっくりするから」
「うん。」
「少しだけ口開けて、さっきみたいに息は鼻でするんスよ」
言われてドキドキしながら薄く唇を開く
チュッと軽く鼻の頭にキスされたかと思ったら、食べられるみたいに涼太くんの唇が合わさり開いた唇の隙間から舌が挿入ってくる
「ん、ふっ…んぅ、ひゃん!」
「ふっ…きもひーね、んっ」
「んぁ…ふっ、んっ」
私の舌を口に含みながら涼太くんが声を掛けてくる。
ービックリして変な声出ちゃった…でも、キスってこんなに気持いいんだ。
何度も角度を変えてキスをしてくる涼太くんに私は息がかなり上がってしまった。
ー涼太くんは平気そうな顔してる。
「はぁん…ふっ、んぅ、りょ…うたく、もぅ…んっ」
チサトの目に生理的な涙が浮かんでくる
「んっ、チサトっち…はぁ」
「ふぅっん…んっ」
キスをしながら黄瀬は器用にも頬に添えていた手を体に沿うようにゆっくりと下へ下げていき、チサトの二つの膨らみに辿り着く。
円を描くように服の上から胸を撫でられると
「あっ」
声が漏れた恥ずかしさからパッと離れてしまった。
繋いでいた銀糸がプツリと切れると、お互いの唾液で濡れている涼太くんの唇が何とも艶めかしく思わず目線も逸らしてしまう。
「チサトっち、こっち見て」
「……涼太くん何か余裕というか…慣れてる」
「そ…んなことないっスよ。…たしかに初めてじゃないっスけど…」
「…うん。涼太くんモテるもんね…」
「今までは言っちゃ悪いけど、性欲満たせれば良いって言うか…」
そこまで言うと涼太くんは徐に私の手を取ると、そのまま自分の胸に当てて
「嫉妬してもらえて嬉しいのも、こんなにドキドキして大事にしたいと思うのはチサトっちだけっス!」
涼太くんは少し拗ねたように
「…つーか、嫉妬してるのオレばっかだと思ってたっス。森山先輩もだけど…同窓会もわりとマジで行って欲しくないっつーか」