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ホワイトデーのお返しに

第1章 黄色さん




サイド



「…あのさ、仕事中だし…」



二宮「んー?知ってるよ。笑」



「他の人たちビックリしてるよ?」



二宮「いいじゃん。もう。」



「…い、いいの?」




なぜか私に後ろから

抱きつく形で離れない和くん。




バレないように、って

気を使ってきたのに。




私は心臓がバクバクで

仕事になりませんっ!!




二宮「何してんのー?」




「仕事ですっ!」



二宮「カンペって

事前に用意しとくの?」



「用意しとくのも

あるんですっ!離れてよ〜!」



二宮「そうだ。今度

水族館行こうよ。

が働いてたとこ。」




「え、う、うん。大丈夫なの?」




急な話についていけない。



あ、あの時のこと…。



「あの時はただ、

仕事の話をしてただけだって…。


勘違いさせたならごめん。」




二宮「…俺は別にいい。

でも、アイツがと

楽しそうにしてるとムカつくし、

勘違いしそうで怖い。」





怖い…?



和くんからそんな言葉が出るとは

思ってもみなかった。




でも不安にさせちゃったんだ。



「今度からは気をつける!」



二宮「…よし。 」



そうして解放してくれた。



でも少しさみしい。





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