第5章 わらしべ長者
ババアは、
そのナプキンを愛おしそうに頬ずりし始めた。
(なんだよ!ジジイに始まりナプキン…そしてババア!!)
川端
「ほら…みてごらん……これは私ので間違いないのさ。」
ババアは、
もう二度とみたくないナプキンを俺に見せてきた。
陽炎
「…(´・ω・)えっ…」
そのナプキンの表側に、
"中村 うめ子"と書いてあった。
(いや、ババア!お前…川端じゃん!中村じゃないじゃん!
って言うかナプキンに名前書くってなんだよ!!」
川端
「アンタは知らないと思うがね、
私の旧姓は中村…今は川端うめ子だけど、
昔は中村うめ子だったのさ。」
(…そーいう事か…惚けたかと思った…)
陽炎
「…ナプキン1つ1つに名前を書くなんて、
几帳面ですね。」
川端
「今は昔ほど、物が豊かじゃなかったからね…
持ち物1つ1つに名前を書いていたのさ。」
(なるほど…
でもなんでそんな物をクソジジイは持ってたんだ?)
川端
「あの人との出逢いは国民学校の高等科の、
厠の中だった……」
(あー、聞きたくない系だ・・)