第5章 わらしべ長者
そしてついに配達先の家に到着した。
(川端さん……で間違いないな)
表札と地図に書かれた名前を確認、
どうやら間違っていないようだ。
陽炎
「それにしても…」
庭に面している窓ガラスは所々割れていて
ガムテープで修繕していたり、
瓦屋根が一部剥がれていたりとかなり荒れたお宅だ。
(まるで廃墟だな…(;´д`)
こんなところで本当に人が住んでるのか?)
"トントントンッ"
ノックする。
1分…
2分……
なかなか出て来ない。
それでも粘り強く待っていると、
"カチャ…カチャ…カチャ……カチャ…カチャ……"
陽炎
「(´⊙ω⊙`)」
ドアの向こうで幾つもの鍵を解除している音が響いてきた。
(用心深いのは良いけど、
玄関の扉だけじゃなくて………
割れた窓ガラスとか修繕しないと意味ないんじゃ…)
なんて1人ツッコミしていると、
"ギィーーーーッ"
やっと扉が開いた。
陽炎
「こんにちは、田中雑貨店です…」
なるべく明るく挨拶した。