第2章 記憶の先に
(1階に大家が住んでるんだよな。
行ってみるか…)
とりあえず、個人情報を平気で漏洩する大家の元へ
"テクテクテク"
直ぐに大家の部屋の前に着いた。
"トントントン"
扉をノックする。
部屋の中からは【卑猥な】声が漏れてきている。
お邪魔だったかなぁ〜と"申し訳ない風"に立って待っていると、
"ガチャ"
白髪混じりの中年男が、
下半身をタオルで巻き息を荒くしながら出てきた。
(うわっ…汗くさっ💦)
陽炎
「お忙しいところ、すみません。(嫌味爆発)
今日、越してきました陽炎です。
お口に合うか分かりませんがこれ…
どうぞ召し上がってください。」
駅で適当に選んできた土産の菓子を手渡す。
管理人
「くっ!口に合うか分かんねぇーもんを、
人様に渡すとは失礼な奴だな!!」
陽炎
「 (´⊙ω⊙`)」
(なんだこいつ…ご挨拶の決まり文句も知らないのかよ。
大体の常識人は、これならって
無難なものを選んでそう言うんだよ!)
管理人
「まあ、貰ってやるけどな!」
(結局…貰うんだ…すげぇー性格。)
大家は荒々しく俺の手から菓子を奪うと、
管理人
「金は!?
電話で言った筈だ!うちは1年分を前払いってな!!」
陽炎
「……」
(慌ただしい変態野郎だな)
俺は、バイト代を貯めた一部から1年分の家賃を手渡した。
大家
「ひぃーふぅーみぃー・・・」
唾を沢山つけた人差し指で金をめくっていく大家。
陽炎
「………」
(巡り巡って戻ってくんなよ…)
冷めた目で眺めていると…
大家
「よしっ、満額あるな。
ほらよっ、これ鍵!!!
スペアーはとっくにないから無くすなよ!
じゃあな!クソガキ!!」
"バンッ"
この胸に沸々と湧いてくる怒りが、
いつか爆発しない事を願いながら部屋へ向かった。