第6章 壁
陽炎
「そうなの?ちづるさん?」
俺は草の言っている事が信じられなくて、
聞き直す。
ちづる
「………」
頷く小林2。
(なるほどね。だから…泣いてたのか……)
毎日、好きでもない相手にしがみつく事で、
生贄に選ばれる事を"阻止"している小林2の気持ちを考えると正直、胸が痛む。
手を差し伸べたくなる。
これは人間の血が1/3流れているからなのだろうか…
それとも血なんで関係なく小林2が自分にとって、
気付かないうちに大切な存在になってしまっているからだろうか…
例えるなら、【友達以上恋人未満的】な…
陽炎
「このご時世に生贄なんて…ちょっと、時代遅れだよ。
大丈夫…きっとそんな事は無いとおもう。
だからもう……我慢しなくて良いよ。」
気休めなんかじゃ無い、
大切な知り合いとして言ってみた。
ちづる
「…陽炎くん…」
🧚♀️
「ソウダヨ。」