第2章 中
ガラス張りの大きな窓から春の暖かい日差しが差込み、広いリビング内を明るく照らしている。陽の光で温められた革張りのソファに深々と腰掛けたカラ松は、定期購読している新聞を広げて読んでいた。
彼は今日、仕事が休みであるので、普段と比べると随分とラフな服装をしている。白いシャツにグレーのカーディガンを羽織って、ジーパンを履いた長い脚をまるでモデルのように美しく組んでいる。
そんなくつろいだ様子で過ごしている彼のもとに、私はトコトコと歩み寄っていくと、
「カラ松さん、この監禁生活はいつまで続くのですか?」
と唐突に言った。