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ハイキュー!! バレンタイン企画!

第7章 HATE YOU





私が好きな人は、優しくて、大らかで、頼もしい…



『だ、大地先輩!』


駆け寄ったら、振り返ってとびきりの笑顔をくれる


「おぅ!春華、今帰りか?」


身長差約20センチ
軽くヒジを曲げてポンと頭上に乗せられる手のひらに、胸がギュンギュンときめく。
私は好きだって感情を隠したりしない。

『明日の、親善試合見に行っていいですか?』

「来てくれるのか?嬉しいよ」

ほら、また心臓が締め上げられる。喉元までせり上がってきたみたいにトキメキがとまらない。

「うちのバス、乗っていくか?」

大地先輩はそんな嬉しい提案までしてくれるけど、私は部外者だから
両手を振ってお断りする。

『いえ、お兄ちゃんが車で送ってくれる約束なんで!』


スタバのフラペチーノを1杯奢る約束で買収済みの兄を思い浮かべて、
だから、大丈夫ですよ。と付け加えた。

「そうか、じゃあ明日、青城でな」

またその笑顔だ
私の心を鷲掴みにする。
少し焼けた褐色の肌、太めの眉、大人っぽい、頼りがいのあるどっしりとした雰囲気。


春華は両手を胸でしっかり握って、去っていく澤村の背を見送った。
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