第2章 -新しい日々
でも、ゼノは、兄だ。
行く行くは、兄のように素敵な男性と……キャッ なんて事を考えたらとたんに恥ずかしくなり 赤くなる顔を両手で覆っていると
そんな行動を横ならびに歩きながら見ていたゼノと後からついて歩いていた二人
「…セレネ どうした?」
「うぅんっ!!!何でもないの!」
見られていたことが恥ずかしかったのかブンブンと両手と頭が取れるんじゃないかというほど顔を振っている
「ぷっ セレネ何一人で真剣に考えたり挙動不審になったり赤くなったりしてんの?あははっ」
「…なにか悩みですか?それならば、私に仰ってくだされば相談に乗りますよ」
「アルに相談とかしないでしょ 解決できる問題も余計ややこしくなるよ 」
「なっ!貴様は、黙っていろ!!!」
「ふふっ アルとユーリは、仲良しね 色々考えていただけだから大丈夫よ」
「そうか、…だが、この二人のやり取りは、変わらないな」
本当にと言いながらゼノとセレネは、顔を見合わせ微笑んでいたが
その後では、アルとユーリの言い合いが続いていた。日常のことなので余程でなければ止める者はいなかった。
「お兄様は、執務室でお仕事よね?」
セレネに聞かれ「ああ」と答え ゼノ達は、執務室へと足を進め
セレネは、休憩ようにお茶を用意すると伝え 三人とわかれるとキッチンへと足を進めた。
ゼノが国王になってから慌ただしい毎日で仕事に没頭することも多く 執務室に籠ることも少なくなかったが
悩んでも 眉間に皺がよるようなことがあっても セレネの行動に一喜一憂し癒される。時には、執務を手伝ってくれたりと戦力であることに間違いなく 無くてはならない存在になっていた。
コンコン…お茶持ってきました。こんな風にひょこっと顔を出すセレネの存在一つでこんなにも癒されてしまうほどに…