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【イケメン王宮】花冠

第10章 -お披露目パーティー







倒れしっかり休ませてもらってから ジルが公務の調整をしてくれたり ルイやレオ、アランたちに沢山協力してもらい 無理なく 過ごし 遂に お披露目パーティーの日を迎えた。


お城の中は、朝から皆 バタバタで騒がしい。
既に城下でのパレードもスピーチも成功させていて 国民から盛大な拍手を貰っていた。
選考会同様 無駄のない立ち振る舞いや挨拶で拍手喝采だった。


パレード途中には、孤児院の子供と触れ合う機会もあり仲良くなって ジルは、大満足だったのか 大きく頷いていた。


「ふぅ…なんだか、凄いね…。」


「クスッ…セレネ様ってば、人事みたい。」


私室でドレスを変えヘアメイクを整え終わって 外を眺めながら言った言葉に ユーリは、笑っていた。
この後は、広間でダンスパーティーが開かれる。


既に ウィスタリアの貴族や官僚 近隣諸国から大臣等 大勢の人が集まっていた。
呼ばれる迄のしばしの休憩中だ。


鏡の前に立ち ドレスのチェックをし 鏡に映るユーリに視線を合わせながら話した。



「…ねえ、ユーリ……。ゆっくり話するこ事ってやっぱり出来ないのかな…」

微かに視線を伏せるセレネ
ユーリも鏡の中のセレネをじっと見ながら答えた。


「…そういうと思ってた。逢えるようにする。だから 安心して踊って来て。」



鏡を隔ててユーリもセレネも笑顔を交わした。
パーティー中は、抱きつくことも出来ないけど やっと逢える。
お兄様って呼べないけど…私が少しでも成長した姿、見てもらいたい…。



鏡に映る自分の格好をもう一度、チェックしていると ノックの音がし 会場に入場をお願いされる合図があった。


この為に仕立てたドレスを着て ピシリッと背筋を伸ばし 胸を張り 会場に向かうため 廊下に出ると
ジル、アラン、レオが居て セレネを見て驚いていた。


「…安心して踊ってこい。必ず近くにいるから。」


アランの心強い言葉。
コクリと頷いて 会場の扉前に着くと深く深呼吸をした。
後には、ジルとユーリ、アラン。レオとルイは、会場へ入った。
この日まで支えてくれた 皆に恥じないよう 最高の笑顔で…最高のダンスを……




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