第17章 -揺れる気持ち
デート公務が続いて
ため息が多くなった気がする。
何故か皆さん よく触ってこられる気がするんだけど…
貴族の方ってこうなのかな?
スキンシップ多めなの?
お城の皆は、頭をクシャって撫でたり
おでこ弾いたり
頬をぷにぷに…は、ユーリだけか
あまり 触ってこないのは、ジル位かもしれない。
レオは、私の記憶が戻ってから
よく抱きついてくる。
それ見て アランは、腕引っ張って怒るし
ユーリは、元々 触れ合いが多かった。
おでこコツンもだし
まだ、小さい子供のままだと思われてるのかな?
アランは、よく手を繋いでくれる。
デート公務の後とかは、ほんとよく…
機嫌悪いのかな?って思うこと多い
ルイも手は繋ぐかな…
顔の距離とかも近くて驚くこと多いし…
あ、アルもそんなに触っては来なかった
ゼノ様は、やっぱり頭をよく撫でてくださった。
抱きついたのは、私からが殆どだった。
だから、今の状態って普通なのか
よく分からない。
デート公務で腰を抱いたり肩を抱くのは、少し…
ううん。だいぶ抵抗がある…
だって…初めて会う方が殆どだし
初めてじゃないならって訳じゃないけど
肩がビクリと固まってしまって
少しパニックになってしまう。
なるべく 距離を開けるんだけど
詰められてしまって…
元通り 近くなるし
結局…私が心惹かれる方は、いなかった。
まだ、デート公務が終わったわけじゃないけれど
今現在 次期国王にとか この方が好きという方には、お会いできなかった
「…プリンセス、少しお疲れのようですね。」
デート公務が続いてため息が多かった私に気がついたのか
ジルが 今日 書類処理と確認だけと のんびりした日にしてくれていた。
ほぼ、書類確認も終わって 久々ゆったりした時間、何をしようか…なんて椅子に座って考え 執務室の窓からぽかぽか柔らかい日差しが降り注ぐ空を眺めてたら ドアがノックされて
私にお客様が来たという。
来客の予定もなかったし
謁見も入っていなかったはずだけれど…
不思議に思って 来客用の客室に行ったら
デート公務が始まって直ぐにお会いした
クラーク公爵の一人息子のオリバー様…
好青年で人気のある方だとお聞きしていた通り
とても優しい方だったのを覚えている。
でも、そんな方がお城まで来られるって…
何でだろ?…