第8章 おれのもの
- 大野 side -
1人でシてるところを見られて、恥ずかしくてどうしようもなかったのに、欲しかった人からの接触ですぐ達してしまった…
押しよせた快楽の波の余韻に息が上がって頭がぼうっとする
耳元で囁かれ、自分のそれに指を這わせられるともう何も考えられない
「今度は、一緒に気持ち良くなろ……?」
もたれかかっていた体を壁に押し付けられたかと思うと顎を掬われいつもの激しいキス
「ん、ん……っん……ぅ…」
ちゅ、ちゅっと角度を変えられながら食(は)むされるキス
あまりの気持ち良さにうっとりして目を開けると嬉しそうに細められた潤の目線と重なった
「気持ちいぃ?」
「ん、きもちいぃ…も、っと……んんぅ……」
ねだった瞬間に口内に舌が差し込まれた
舌が絡み合うやらしい音が室内に響く
「ん、んぅう…っ」
舌を絡めながら蕾に指が這わされた
入り口をぐにぐにと指先で解されると受け入れることに慣れたそこは難なく潤の指を飲み込んでいく
口内を舌で犯されて、指でナカを掻き混ぜられて、もう、ダメ……っ
ついさっき熱を吐き出したはずの自身がまた欲を持ってきたのがわかる
上顎を舌でなぞられて腰砕けになったときに体を反転させられ壁に手をつく形になる
足に力が入らなくて臀部を突き出すような格好
「や、はず…っ」
「腰引いちゃ、ダメ…」
身を捩って体勢を変えようとしたら腰を掴まれてそのまま動けない
バスルームで俺1人裸でこんな格好、早くシテ欲しくて仕方ないみたいじゃん…っ
「じゅ、ぁっ…?」
双丘が広げられ俺の蕾に熱いものが充てがわれる
「ごめん、も、挿れさせて…」
ぐっと力を込めて侵入してくる潤のもの
「ぁ、は…っや、苦し……っ」
「息、吐いて…力抜いて……?」
はぁ、と小さな息を吐き後ろに目をやるとジーパンの前だけ広げて俺に突き立てようとしてる潤
その顔は雄そのものになっていて
「あ、あ、あぁ……っ!」
目線が合った瞬間勢いよく奥まで埋められていった