第6章 渇いた心を潤して…
- 大野 side -
「はっ、はぁっ…」
「はあ…智…だいじょぶ…?」
「っ…ふ、ぅ……だいじょぶ、じゃない…」
額にかかる前髪を掻き上げられ、晒されたそこにキスを落としながら聞いてくれる
久々すぎて、感じすぎて……疲れたけど…
「「満たされた…っ」」
正直な気持ちを口にした時、同時に同じ言葉が寝室に響いた
「「えっ?」」
二度も重なった言葉に
「っぷふっ…!」
「ははっ…何、俺たちおんなじ事考えてたの!?」
お互い顔を見合わせてひとしきり笑い合うとナカにいたままのものが俺の弱いところをかすめる
「ぁ、ん…っ」
「あ…ごめん…」
ゆっくりと引き抜かれていくその感触ですら俺の体は快感で震える
「ん、ふぅ…っ」
「抜いただけなのにそんなエロい声出すなよ…」
「仕方、ないだろ…潤が足りなくて…ずっと欲しかったんだから…」
「俺も、智が欲しかった…」
顔の横に手をつかれて顔が近づいてきたから目を閉じキスを受ける