第5章 教訓「口は災いの元」
ー 1週間後 ー
この前のハンバーグ事件(?)以来の全員揃っての収録
楽屋で俺はまだ雅紀に謝り倒していた
「ね、雅紀ってば…もう機嫌直せって…」
「…………」
チラッと俺を見て何も言わずにプイッと顔を正面に戻す
あーもう埒があかない、最終手段だ!
晒された耳元で甘く囁く
「俺が好きなのは、雅紀…お前だけだから…」
「…………ほんとに?」
最終手段が通用して、口角が上がった雅紀の顔が見えた
「ほんとだから…雅紀…愛してる…」
少しはにかんだ表情の雅紀の頬に触れて口づけをかわそうとした時楽屋のドアが開く
ドンッ!
「う、うぉっ!?」
「おはよ〜……って、お二人さん何してんの?」
「な、なんにも、ない、よっ!?」
この前と同じように突き飛ばされた俺を見て不思議そうな顔をするカズがそこにいた