第5章 教訓「口は災いの元」
なぜか俺たち2人を一瞥すると不敵な笑みを浮かべて荷物を置きケータリングの前へと移動する
上擦る声で何事もなかったように振る舞う雅紀もケータリングを取りに立ち上がった
「あーばさんは何食べんの?」
「そーだなぁ、どれにしよっか…うへぁっ!?」
変な声をあげた雅紀を見るとケツをカズに揉みしだかれていた
「ちょ、ちょっ、カ、カズ!?」
慌てて静止する声をかけるも続けられる俺の雅紀のケツを弄る手
「や、やだっ…かずやめてっ?」
両手が塞がっているから身をよじって躱そうとするも手のひらでむぎゅっと掴まれてて逃げられてない雅紀
「この前さ〜?おたくの旦那が俺の嫁を捏ねくり回してくれたみたいだからさ、俺からも捏ねてあげないと、と思っててさ〜?雅紀のケツも柔らかくっていいねぇ♡」
語弊たっぷりのカズの言葉を聞いてさっき機嫌を直したはずの雅紀の顔がみるみる曇っていく
「雅紀…っ?ち、ちがうからな?俺大野さんのケツ捏ねたりなんか…ハンバーグ捏ねただけだからなっ?」
雅紀のケツからカズの手を外して顔を覗き込むとキッと睨まれる
「松潤のばか〜っ!!」
捨て台詞を残して楽屋を出て行ってしまった……
「やっと仕返し出来た♡」
満足そうに笑うカズ
その顔を見て俺は後悔した
カズには俺の思惑がお見通しだったんだな…
カズにはもう2度と、トラップは仕掛けまい…
そしてその後俺たちはどうなったかと言うと
あの時より更に不機嫌になった雅紀が機嫌を直すまで俺はオアズケを喰らうことになったとさ……
- ちゃんちゃん♡ -