第5章 教訓「口は災いの元」
「え?捨てるって、何…?」
「らって、今日何も言わずにかえっひゃうし…っ、おーひゃんとらんかひしょひしょはなひひてるひ…っ」
ぐすぐすと涙でだかアルコールでだかどっちかわかんないほど言葉がおかしい雅紀の背中を優しくさすって落ち着かせる
「ぅう…っぐす…っ」
しばらくして俺を抱きしめる力が少し弱まった時体を離して頬を伝う涙を拭った
「泣くなよ…で?俺が雅紀を捨てるって?なんで捨てなきゃいけないの?」
「らって今日おーひゃんと…」
ぁあ…雅紀に何も説明してなかったことを思い出し、事の経緯をすべて話した
「は、はんばーぎゅの作り方…教えへた、らけ…?」
ぎゅ、って…可愛いなオイ/////
「そ。で、授業料としてカズと大野さんにちょーっとだけピリッとしたスパイスを仕込むために耳元で『秘密にしとけよ?』って言ってただ、け」
俺の言葉に腕の力が完全に抜けてだらんと下がる