第4章 嫉妬と好物と幸福と
もう!強制的に止めさせるしかない!
ダイニングチェアーから立ち上がりひたすら笑い続ける智の手を引いてソファに押し倒す
それでも腹を抱えて笑い続ける智の口を塞ぐ
「っんふ…」
「ハンバーグのお礼、しないとな…♡」
首元にキスを落としてさっきとは違い優しく肌に指を這わしていく
「え、いい、いいよっ…や、んっ…」
「遠慮すんなって…気持ちよくしてやるから…」
シャツの中を弄る手が触れた突端を指の腹で押したり転がしたりすると吐息のような声が漏れてくる
「ぁっ、あ…っん、か、ず…ぅ…」
「なに…?」
「す、するなら…ベッドが、ぃぃ…」
手の甲で口元を隠しながら言った言葉の語尾が聞こえなかったけどベッド、という単語ははっきり聞こえた
寝室に移動すると智に引かれて2人してシーツに沈む
あ、言い忘れてたこと言わなきゃ…
「なぁ、また俺のためにハンバーグ…作ってくれる…?」
「当たり前だろ…かずに食べて欲しくて俺特訓したんだからな…っ」
チュッと触れるだけのキスをして上目遣いで見る智が可愛らしくてたまらない…
引かれた腕の勢いのままに智に覆いかぶさる