第27章 感謝感激Love嵐ーDear.Jー
「あーあ!もう休み終わりかぁ~…」
コテージを出るなり、相葉くんの大きな声が青空に向かう
ほんと、休みの日は時間が経つのは早いな…
二杯目のコーヒーを堪能していると起きてきたみんなでわいわいと、他愛もない会話をしたあと
リーダーと相葉くんが作ってくれた朝食をみんなで囲んで食べた
旨い味噌汁に炊きたてのごはんに焼き魚、という定番の朝食を食べ終えたとき食後のまったりした時間を割くかのようにスマホが鳴った
取るとマネージャーからで。
タイムリミットを突きつけられて今、帰路につこうとしていた
みんなで船に乗り込むとエンジン音が地響きのように鳴って
ゆっくりと、離島が遠ざかっていく
「楽しかった?潤」
「…もちろん、楽しかった」
名残惜しく島を見つめる俺の横に立った翔くんに静かにそう伝える
「そか…潤が幸せそうなら、良かった」
きゅっ、と腰に回ってきた手に俺も手を添える
大切な人達と過ごせた濃密な1日、
幸せに決まってるじゃん……
「あー!翔ちゃん松潤に抱きついてる!ずるいっ!!」
心地よい潮風に相葉くんの大きな声が乗ってすぐ
体に激しい衝撃が走る
振り向けば相葉くんが翔くんの肩越しに見えて
重なるように抱き締められる