第27章 感謝感激Love嵐ーDear.Jー
「あー!俺も混ぜてよっ!!」
ニノの声もしてすぐ、左側に直接衝撃が来て
白くて細い腕が体をむぎゅうっと締め付けてくる
「み、みんなっ?💦」
「抜け駆けはダメだからねー!」
「みんなの潤くん、だもんね!?」
「お、おう…」
左右から絡み付く腕の中、少し戸惑ってると
「なぁ!俺行けないんだけど!それは抜け駆けじゃねーのっ?」
一人操縦しているリーダーの怒りを含んだような声に3人は顔を見合わせて
俺を抱き締めた団子状態のまま操縦室に向かう
手の届く位置に着くとふわり、と穏やかに微笑んですっと、ハンドルから外した右手が差し出される
自然とそれを握ると力強く引き寄せられて
1人リーダーの胸に体を寄せる形になる
「これからも、よろしくね?じゅん」
背中を優しくさすりながら
耳元でそう言われて
嬉しさに酔いしれてるとまたむぎゅう、と後ろからハグされる
むぎゅ、が重なってまた五人で抱き合うような形になって
「こちらこそ、これからもよろしくお願いします…」
そうたった一言告げると交互にほっぺにキスの嵐が降る
「松潤可愛いぃ💚」
「え、どれどれ?」
「おいっ!ここで暴れるなぁっ💦」
顔に熱さを感じながら
これからも、ずっと。
この五人で……
今まで五人でやってきたこと、
そしてこれから、五人でいられる間にやりたいことに思いを馳せながら
騒がしい船が大海原を進んでいった
-end-