第27章 感謝感激Love嵐ーDear.Ｊー

「じゅん…喉、渇かない？」
「あ、う、うん…渇いた、かも？」
「コーヒーでも淹れるか…」

やっぱり気恥ずかしさから視線を外したまま答えて

体を起こしたリーダーに支えられ
他のみんなを起こさないように
静かに寝室をあとにした

キッチンに向かう間
俺淹れるよ、と声かけると
座っとけってやんわり言われて

お言葉に甘えてダイニングチェアに腰を下ろすとしばらくして豆の良い香りが広がる

「はい、コーヒー…」
「あ、ありがと…」

テーブルにことり、と置かれたマグカップ

淹れてくれたコーヒーをゆっくり飲むとほんのり苦めの、でもどこかスッキリした優しい味で。

「うま…」
「これも相葉ちゃんがじゅんの為に、って用意したやつみたい💙口に合ったなら良かった♪」

…そうなんだ……
ありがとう、相葉くん…

気持ちとコーヒーの温かさと

柔らかなリーダーの笑顔にも癒されながら
コーヒーを堪能していたら

「今日、釣りしようと思ってたんだけどやめといたほうが良さげだな」

カップから口を離しながら、静かにそう言った