第27章 感謝感激Love嵐ーDear.Jー
おーおー…
凄い可愛らしい笑顔しちゃって…
しかもその笑顔から不意打ちの「ありがとう」
やばいでしょ!可愛すぎでしょ///
顔が熱いのは暑さのせいじゃねーな…
微笑む潤にドキドキが大きくなってくる
…キス、してぇ………
「ちょっと、2人見てくる」
可愛い笑顔の末っ子はそういうと、すっと立ち上がり調子の悪そうなニノに向かって行く
遠ざかっていく後ろ姿にホッと1人、胸を撫で下ろした
「…翔くん?どしたの?」
「ふふっ…潤がね、ありがとう、って」
1人操縦する智くんの隣に立って、さっきの潤からの言葉を伝える
智くんの提案でスタートしたことなんだから、
提案者にはきちんと伝えておかないとね
「んふふ…ありがとう、か…そんなの、お互い様なのにね」
ほんと、それ
ありがとう、なんて俺達も言い切れないほどたくさん、思ってる
いいものを作る為、
嵐というグループを魅せる為…
様々な勉強を惜しまない潤に
俺たちの方が感謝は数え切れないほどあるんだよ?
「翔くん…だいじょぶ?」
「…へ?」
「顔。緩みきってる」
頬に手を伸ばす俺を見ながらにやにやと笑う智くん
俺そんなに緩んでた…?
「ま、仕方ないよね〜あの笑顔じゃ」
器用に操縦しながら軽く振り返った先には輝く笑顔の潤…
「抜け駆けはダメだからね、翔くん?」
「わかってるよぉ…」
そう、俺たちみんな潤が好きで。
ずっとひた隠しにしてきた想いを知らないのは張本人だけ
今回の旅行、純粋に感謝の気持ちで計画したけど…あわよくば……
邪な気持ちがムクムクと膨らんでくる中、船は静かに離島へと上陸していた