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台風のちに快晴、そして虹 【気象系BL】

第26章 Rush around




「さっき、潤くんから色々
根掘り葉掘り聞いたけどさ?
翔くんは自覚してなかったんだろうけど。
ずっと前から潤くんのこと、
好きだったんじゃない?」

…へ?

まさかの言葉に閉まってた唇が
少し、開いてく

「そうじゃなきゃ、
たかが友達の交際関連で口煩く
言ったりしないんじゃないかな、って。」

…そう…だったの、かな…
俺はずっと、
友人として心配してきたと思ってたけど

もしかして、ずっと嫉妬して、た…?

「え、じゃあ俺がずーっと
我慢してたの…って……」
「…お疲れ、潤」
「嘘だろぉお……」

智くんに優しく肩を叩かれて
潤が頭を抱えてテーブルに突っ伏していく

「まぁまぁ…時間はかかったけど、
叶ったんだからいいじゃない?」

かずも空いた肩をポンポンと優しく叩く

「そうだけどぉ…」
「これからさ?いっぱい、恋人として
楽しい思い出作ればいいじゃん?」

かずの優しい言葉に伏せてた顔が
ゆっくりこちらを見つめてきて

見つめる潤の瞳はうるうるしていた

「潤…これからでよければ、その…
たくさん思い出、作っていこ?」

俺の中に残ってる記憶は。
友人としての日々は大切な思い出だけど。

潤の瞳の揺らめきが悲しさや辛さのように見えて

幸せにしたくて、自然とそう口走ってた



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