• テキストサイズ

台風のちに快晴、そして虹 【気象系BL】

第26章 Rush around




「あ〜…その問題、ね」

乱雑に広がるトランプを片付けながら
かずがうんうん、と頷く

そうなんだよ、その問題があるんだよ

俺が今まで好きになったのは
例外もなく女性だけで…

同性しか愛せない方達を軽蔑する気もないし、
潤のように男女関係なくヤる
荒れまくった下半身関係に
あれこれ言うつもりもない…

あ、いや…
アレコレは言ったか…

節度持て、とか
お袋みたいなことは言った気がする

まぁでも…人それぞれ、求めてる幸せって
いろんなカタチしてて当然だし。

俺はそれが型にハマった幸せだったってだけ

でもその幸せもつい先日
仕事の忙しさから連絡をおろそかにして。

1番の息抜きでもある
男子会を優先していた俺の元にあった
幸せという名の彼女は去っていった

新たな幸せ、見つけたいな…
って思ってたとこだけどさ…

むしろ、突っ込む側(攻めっていうんだっけ?)は
少し興味はあるけど…

だって、「すっげぇ、イイんす!」なんて
後輩の部下が酔っ払った勢いとはいえ、
目をキラキラさせて
ものすごいカミングアウトをぶっ込んでくれた時

潤からはそういうこと、
一度も聞いたことなかった俺は

そんなにいいものなのか…

なんて、感心しちゃったけど。

まさか、俺がその…
女性側の立場になるなんて
全く、想像してなかったわけで……

潤の口車に乗って、
賭けに賛同した俺が悪いけどさ…

そんな簡単に、腹括れねぇんだよぉ…





/ 474ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp