第25章 ♡のQueenは♢もお好き
「はいはい…二人だけの世界に
入ってるとこ悪いんだけど。
これ…今日もやるぞ~?」
呆れた声した翔がトランプをテーブルに置いた
「これ…なにするの?」
「あ、そか…カズは知らないんだな」
男子会の決まりごとを説明して
手早くトランプを振り分ける
「ババ抜き…アメリカじゃなかったな…」
「へぇ?そうなのか…」
そういや俺離れてからの
かずちゃんのことなんも知らないや…
公園で殴ってきたやつが友達、ってこと以外…
なんにも聞いてない…
ま、いっか…これからちゃんと。
知っていく時間はたっぷりあるんだし( *´艸`)
「…さ!始めるぞ~?」
「っしゃ!ケツは仕方ないけど
ここじゃ負けね~ぞ!」
「翔くんケツケツうるさい…笑」
スタートするとあっという間に
ゲームは進んで
「俺、あ~がり♪」
「え~…翔くん早い~…」
一番上がった翔に続いて
潤も早々にトランプが無くなって
「一対一に、なっちゃったね…」
「ボク…負けないからね?」
かずちゃんのトランプは3枚
俺の手元には2枚…
俺の手にジョーカーないから
かずちゃんの3枚のうち1枚はジョーカー…
「かずちゃん…どうぞ」
カードをすって差し出すと迷いもなく
引いて行かれた♧のジャック
「はい、さとぼ~の番」
近づいたカードの1/2はジョーカー…
不自然に1枚高くなってるのは
ジョーカーなのか…
カードを触ったりして
かずちゃんの反応を見るけど…
ニコニコしてるだけでなんもわかんない…