第25章 ♡のQueenは♢もお好き
「なんで二人一緒に来たの?」
いつもの居酒屋
先に来ていた翔が焼き鳥を
口に運ぼうとしたとき
到着した俺たちを一瞥して言った
…繋がった手をじっと見つめながら。
「…ボクたち、付き合ってるから♡」
「…だろう、な…」
少し呆れ口調の潤の前に並んで腰かける
ふふん、と少し優越感に浸りながら
アツアツのおしぼりで手を拭く
「ま、なんとか収まるとこに
収まってよかったじゃん?」
「…へ?」
「ちょ、ちょっと潤くん!」
やけに慌てるかずちゃん
…なんだ?なんかあんのか…??
「賭けは俺の勝ち…だな♪」
「…くそ…」
潤は翔の肩を抱いてにやついてるし
かずちゃんはなんか目が泳いでるし…
「なんなんだよ…?」
「あ、あの…ね?」
一人置いてけぼりの俺に
かずちゃんがゆっくり、一から説明してくれた