第25章 ♡のQueenは♢もお好き
「っ、は、あ…」
ぴったり引っ付く肌が
呼吸で緩やかにしなった時
意識が戻ってきて…我に返る
やば、ナカ出し…っ…
アイマスクを慌てて外して
俺に体重を預けるかずちゃんを
ゆっくりシーツに沈めて
「あ、ちょ、ダメ…っ」
慌てて俺の手首を掴む手を外して
放ってしまった箇所をぐいっと押し広げる
トロリ、と溢れる白液が零れるそこに
指を入れて掻き出そうとしたとき
見慣れたものがその下にあって…
石像のように固まってしまった
「……ダメって……いったのに…」
ゆっくりシーツに包まった
かずちゃんは泣きそうな目をして
俺を見つめて…
え?なにがなんなの…?
愛しい人にあるはずのない
男のナニがついてて…
俺の頭はパニック
「え?え??か、かずちゃ…
おと、おと、と…」
「…そうだよ、ボク、男だよ?」
淡々と口にされる言葉に
ゆっくり思考回路が働きだして
みんなで遊んでいた映像が
頭の中を鮮やかに駆け巡る
幼稚園で朝の挨拶するときも
公園で鬼ごっこしてる時も…
かずちゃんはいつも可愛い
……スカート姿
そんな記憶しか残っていないのに…
なんで…?