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台風のちに快晴、そして虹 【気象系BL】

第24章 愛し、愛され




智くんも俺のスウェットに手を掛けて

上着はお互いで脱がせあったあと
ズボンはそれぞれ、さっさと脱ぎ捨てた

昨日あれだけ愛してもらったのに
まだ…足りない


…智くんが、足りない………


「…翔くん…これ、ごめん…」


智くんに両手を伸ばしてる最中、
体に散りばめられた赤い跡に触れながら謝ってくる


いつも付けないように気をつけてる
その跡に罪悪感を感じてる?


「智くん…俺、嬉しかったよ?」


きょとん、てして止まってる智くんの頸に両手を回す


「智くんが本能でつけた跡でしょ?
嬉しいに決まってんじゃん…」


微笑んだ後、雄の顔になった彼を引き寄せて
シーツに自ら沈む


そこからはもう…





「っぁ、あ…智、く…っ、あぁ、んっ」


いつも以上に優しい前戯のあとは
いつも以上に激しいエッチ


体を折り畳まれたまま貫かれる


でも、昨日とは違って瞳は俺をしっかり捉えてて


「さと…っ…ぁんっ、く、薬、…は…っ?」

「はぁ…っ、わか、んね…っ…」


激しかった腰がゆっくりに変わって
体を起こされて


向かい合わせになって胸が重なる


見つめ合い重ねる唇

どんどん高ぶる感情が瞳にも見え隠れしてる


きっと俺も同じ目、してる


「んっ、ふ…んぅ…」

「…ふぁ、しょ…いい?」


絡めて吸って

名残惜しいから離されてもすぐ触れられる場所で頷く


「ぅ、んん…っ、ふっ」


ゆっくりじっくり

堪能するように腰を揺らす


「っく…っ…俺、我慢できねぇかも…」

「いいよ…今日は、智くんも満足するまで…ね?」


真一文字が多い唇
その口角が上がって再び重なる


すれ違ってた心の隙間を埋めるかのように


離さず繋ぎ合わせた体


「っん、ん〜……っ」


時間も忘れ本能のまま、果てては繋がりを繰り返す


意識を手放す瞬間に見えた智くんの目は
俺を捉えたまま、光が宿っていた






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