第21章 バズりNight!
「あれ、おーのさん来てたの?」
シャワーが終わったニノがバスタブに滑り込んできてムギュッと抱きついてくる
「ちょ、もう俺無理だぞっ…」
「違うっての…ただ抱きつきたいだけ」
…なんだよ、調子狂うな
「俺翔ちゃん連れてくる〜」
「頼むよ…俺ももっかい入ろ」
相葉ちゃんが風呂場を後にして
松潤も横に滑り込んでくる
どデカイ円形状のバスタブは男3人入っても楽々で
…スイートだから普通なんだろうけど、なんかそわそわする
だるい体をニノに預けてると
頸に感じる柔らかい感触
「っちょぉ!」
「違うってば…キスしたいだけ」
少し体を離そうとした俺の瞼にキスが降ってきた
…あ、これ………
「え、さっきもここにキスしたの……ニノ?」
「…ん?瞼にしたやつ?そだよ?」
「な、なんで…?」
…今までそんなことなかったよな
「理由なんてないよ…好きだからしただけ」
「す、す、す、すきっ!?」
「え、何?なんでそんなに驚くわけ!?」
驚きもするだろ、今までそんなこと一度も……
「あれ、俺達大野さんや翔くんに言ってなかったっけ?」
「あ、そうかも…!」
「え、なんだよ、なんの話!?」
俺を挟んで2人だけ納得してるのが訳の分からない頭をさらに混乱させる
「俺達ヤることに夢中になってて言ってなかったんだ…」
「……我ながら最低なことしてたね」
「…だね」
「ちょっと!だからなんなんだっつーの!!」
両手を突き上げてもどかしさをアピールする
「うぉっ…暴れないでよちゃんと言うから」
「もぉ!早く言えっ」
顔に掛かったお湯を拭う松潤が俺と向き合うようにして
「俺達ね?」
「……うん」
「2人のこと、好きだよ」
真剣な瞳で思いがけない言葉を発した
「……もしかしてそんな風に感じたことなかった?」
呆然とする俺を後ろからまたぎゅ、って抱きしめてくるニノ
「俺達ちゃんと言ってなかったもんね」
「相葉ちゃん、翔くん…」
相葉ちゃんに連れられて翔くんも風呂場について
バスタブに5人が入ってもまだ窮屈じゃなかった