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台風のちに快晴、そして虹 【気象系BL】

第21章 バズりNight!




- 大野 side -

「う……ん…」

意識がはっきりしてきてデジャヴを感じる

前と同じように落ちてたのか…

どれくらい落ちていたんだろう
完全遮光のカーテンだから時間感覚が…わからない

ゆっくり体を起こすと節々が悲鳴をあげた

少し離れたところでは翔くんが
体を投げ出して横たわっていて

この前と違うのは
ベッドに俺と翔くんしかいないことと
体が清められていたことと
ニノの白衣が俺の体を優しく包んでて
翔くんには松潤のマントがかかっていること

うっすら落ちていく意識の中
瞼に誰かのキスを受けたような気もするし…

節々痛むし体はヘトヘトだけど
なぜか心がほんわかと温かく感じた

「あ、大野さん…起きたの?」

風呂上がりなのかバスローブ姿の松潤と相葉くんがベッドにゆっくり近付いて来る

「体、大丈夫…?ごめんね、激しくしちゃって」

座り込んで2人を見つめてると相葉ちゃんがするりと腰を撫でてくる

「あ、い、いや…別に…」

さっきの優しいキスは相葉ちゃん…?
やけにギュッて優しく体を包んでくれるその温もりにちょっとドキドキしてくる

…え、ドキドキ…?


「どうしたの、大野さん顔赤いよ?もしかして風邪、引いた?」

コツン、と重なる額
松潤が俺を見つめる瞳がやけに穏やかで

「あれ、本格的に熱出てきた?」

また鼓動が早くなってくる
顔まで熱くなってきて、不思議な感覚に戸惑う

なんで松潤までこんなに優しいんだ…?
いつも優しいし、気遣いのかたまりみたいな奴だけど情事の後、こんな風に会話をしたことなかったのに

「何、その不思議そうな顔?」
「…うわっ…」
「体熱いけど、風呂入ろ?お湯張ってるから」
「ちょ…っ!お、下ろせって…」
「…暴れないで、もうっ」
「おーちゃん、暴れると危ないよ」

ひょいっと肩に抱えられて
バスルームに辿り着くとようやく下ろされて

シャワーで汗を流すニノを見ながら温かいお湯に浸からされた

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