第3章 Naughty chocolate
「ほら、相葉さん…横になって…?」
「っ、はぁ…あり、が…と…」
「っ、しょ、ぉ…っ、あ、熱いっ…熱いよぉ…っ」
翔ちゃんに支えられて向かいのソファに寝かされたおーちゃんはグズる子どものように身を捩っていた
俺も、身体が熱くて仕方ない…
この訳のわからない熱は、なに…?
「…さ、智くん…大丈夫…?」
跪いておーちゃんを優しく撫でる翔ちゃんを見ていると
ガチャリ……
なぜか響いた施錠音
「……か、ず…っ?」
上がる息に言葉が掠れる
「翔さん…大野さんのお相手、してあげてね……?」
ゆっくり近付いてくるかずの口元は何故か口角があがっていた
「ニノ!?それ…どういう意味…?」
「はぁっ……翔ぉ…」
「う、わっ…んぅ…っ」
「ん、っふ……んぅ…」
急に引き寄せられてソファに倒れる翔ちゃん
おーちゃんが翔ちゃんの頭を掻き抱きながら激しく口づけを交わすそれに釘付けになる
「まー…」
いきなり2人だけの時の呼び方に驚く
呼ばれた方に顔を向けるとすぐそばにあるかずの顔
「さっきの生チョコ、何個食べた…?」
「い、1個…」
なんでそんなこと聞くんだろう…
「ん、それならまだ…大丈夫かな」
そう言ってチラッと視線をやった方に俺も目線を移す
「んっ、ふ、んぅ、んっ」
その先にはぐいぐい身体を押し付けながら濃厚なキスをするおーちゃん
翔ちゃんの手を取ってセーターの中へと導いている
「っ、んっ…ちょ、さ、智くっ…なにやって…っ」
慌てて身体を離してソファに寝かせていた
それを共に見ていたかずが口を開く
「翔さん…大野さん、媚薬入りチョコたしか2個は食べてたんだよね…だから、頑張れ♡」