第3章 Naughty chocolate
- 相葉 side -
久々にメンバー全員で集まる今日
恋人のかずに会うのもかなり久々で…
しかもその後はお泊りにくる予定で、もともとゆるい俺の頬はもうすでにゆるゆるだった
俺は軽い足取りで事務所に着くと松潤とかずがもう既にいた
目に飛び込んできた大量の可愛らしい箱に目を奪われてそっちに駆け寄る
あ、これ前から食べたかった今全然手に入らないお店の生チョコ…
ファンの子がわざわざ買って送ってくれたのかな
マネージャーに一応確認して1つ口にする
「う〜〜♡うンまぁいっ♡」
想像していた以上に生チョコは甘くてトロトロで…
すぐ溶けてカカオの香りが口いっぱいに広がる
あれ、カカオとはまた違うなんか甘ったるい味が後味で口に残る
これ、リキュールかなんか入ってるのかな…?
不思議に思いながらもやって来たうちのスイーツ部部長と美味しいチョコを分かち合う
部長は1つじゃ足りなかったらしく2個目もパクリと食べていた
俺はマネージャーから窘められたから家帰ってからのお楽しみにしておこう
テーブルにチョコを置いて隣の会議室へと移動した
なんだろ…
身体が、熱い……
「ね、ねぇ…エアコンの温度設定おかしくない?」
打ち合わせが終わり、みんな帰り支度を始めた時身体が火照って着ていたパーカーを1枚脱ぐ
「設定は25℃なんでおかしくはないですけど…」
「大丈夫…?相葉さん…」
「あ、うん…大丈夫…ありがと、かず…」
「もしかして熱でもある…?」
額に優しく触れられるかずの柔らかい手
何故かびくん、と大きく身体が跳ねた
「っ…!」
「え、熱あるじゃん…っ!ね、マネージャー…隣で相葉さん休ませてもいい?」
優しいかずに跳ねた身体を支えてもらう
久々にすぐそばに感じるかずの匂い
周りにみんな居てるのに俺は頬が緩んだ
「あ、それなら…智くんも休ませていい?なんか体調悪いみたいだから……」
翔ちゃんの言葉におーちゃんに目線をやると赤らんだ顔で少し荒い息遣いで身体を抱きしめていた
俺も周りから見たらあんな感じ、なのかな…
支えられながら隣の個室に移動する