第3章 Naughty chocolate
- 二宮 side -
「すっげぇ…今年もこんなに届いたの?」
「えぇ…こちらにあるのが松本さんので、こっちにあるのが…」
事務所のある一室
いつもこの時期になると一斉に集まるものをマネージャーが潤くんに説明している
「…で、これが二宮さんのですね」
「相変わらずニノのは多いなぁ〜…」
「そんなことないよ、あきらかに潤くんの方が多いでしょ〜」
段ボール箱で大量に積まれたそれはファンのみんなが送ってくれたバレンタインのチョコレート達
毎年見ていても圧巻だ
「おはよ〜ございまーすっ……わぁ!今年もこんなに届いたの!?すげぇ…」
「おはよう、相葉くん」
「お、相葉さんおはよ〜」
甘いものが大好きな相葉さんは目をキラキラさせて駆け足で近づく
「わ〜すげぇ〜!これ、なかなか手に入らないって噂の生チョコだ…!ねぇ、マネージャー…今、食べていい?」
「いいですけど…食べ過ぎないで下さいね、相葉さんは鼻血出した前歴があるんですから…」
少し雑にラッピングを開けて1つ口に運ぶ
「う〜〜♡うンまぁいっ♡」
「おはよ〜…っ、お、相葉ちゃん旨そーなの食ってんじゃんっ!俺にもちょうだい〜♪」
「部長〜!これ超〜っ、うまいよ、食べて食べて!」
「うわっ!マジだ!うめぇ!…も一個ちょうだい!」
「えぇ〜…俺の分無くなっちゃう〜っ」
「俺宛てのチョコも何個かあげるから〜!」
「しょーがないなぁ〜…」
「おはよ…おぉ!今年もすごいね…!」
大野さんと翔さんも到着して会議室へ移動して開始する打ち合わせ
俺は緩む口元を隠した