第19章 『あなたに夢中』
「……ん、は……ぁ…」
「カズ…カズっ…」
甘美なキスの雨の隙間から見える白灯
白灯を浴びながら俺に触れる潤くんの顔は興奮からか少し汗が滲んでる
「っ、あ、はっ!」
全身に落とされるキスが胸の突起に触れて大きく声が漏れる
「カズ…好きだよ、好き…」
俺を安心させようとしてるのか、魘されたように繰り返される愛の言葉
そんなことしなくても俺から全部あげるって言ったんだから心配しなくていいのに…
「…え?…く、くすぐったい…?」
笑ってた俺の顔を見て立派な眉毛が少し下を向いてる
「違うよ…優しいな、って思ってただけ…」
「その言葉…嬉しいけど、暴走しそうなの抑えてんだからそういうの、言わないで…」
「………暴走してもいいってば…俺、意外と丈夫だよ?」
「…そうはいかないよ…男が男のものを受け入れるのはかなり大変だって…ネットに書いてたし…」
「大丈夫だって、俺…慣らしたから」
見つめる視線がまん丸になって驚いてる
そりゃ、驚くよね…俺だって自分でこんなことするなんて思ってもなかったもん…
潤くんと、両想いに…なるまでは
「な、慣らした…って…」
「後ろ…受け入れられるように、自分で広げたっつってんの…っ」
ゆっくり起き上がって戸惑い、固まる潤くんを布団に沈める
両想いになったあの日から徐々に慣らしてきたから大丈夫…
浴衣の裾から手を差し入れて
潤くんのものを下着の上から掴むとパンパンに大きくなってて
「良かった…ちゃんと、勃ってる…」
「そりゃ反応す、る…っ、あ、カズ…っ」
下着をずりおろしてカバンから取り出したローションをそこにゆっくり垂らす
冷たかったのかビクビク揺れる潤くんの体
「ごめん…も、早く欲しいから…」
跨って自分でそれを後ろの口に導いて
ゆっくり、息を吐きながらそれをナカに沈めていった