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台風のちに快晴、そして虹 【気象系BL】

第19章 『あなたに夢中』




しばらくして、机の上に並んだ懐石料理


冷えたビールと美味い料理を堪能してるとカズが出来上がってきた


「潤く〜ん…ふふ、飲んでる?」


顔が少し赤らんでて…妖艶で、可愛くて…綺麗だ


「うん、戴いてるよ?」


「本当〜?もっと飲みなよ〜……」


瓶ビール片手にふらふらした足取りで俺の隣にぺたんと座り込んだ


「ほらほら…グラス空いてるじゃん…」


「お、っと…」


「…あ」


カズの手元が狂ってグラスに注がれるはずのビールは俺のパンツに


「ごめん…潤くん、脱いで?」


「わ、わーっ!い、いいよ、自分でやるからっ」


ベルトに手を掛けてきたカズの手をやんわり外して脱衣所へと向かう


置かれていたタオルで叩くそこは少し膨らんでた


…カズが少し触れそうになっただけなのに、情けねぇ……


「潤くん?」


「は、はいっ!?」


「浴衣…」


「あ、ありがと…」


少し空いた襖の隙間から浴衣を受け取る


「そのままお風呂も入っちゃいなよ?」


「あ、ああ…そうする」


閉められたのを確認して、風呂へと1人向かう


部屋に付いてる露天風呂からは散りばめられた宝石のように眩しい夜景が広がっていた


「綺麗だな…」


「…ほんとだね」


「え、うわっ!!」


急に聞こえたカズの声に、反射的に腰まで浸かってた体を首まで沈める


「カズ…っ、急に入ってくるなよ…」


「なんで…別にいいじゃん」


カズの方に恐る恐る顔を向けると浴衣を着ていた


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