第14章 『最愛』
みんなそれぞれ、用意してくれたプレゼントがお披露目される
「はい、俺からはハデハデ下着セット〜♪」
相葉くんからは派手な下着セットを貰って
「俺からはジグソーパズル〜♪」
翔さんからはゲームのジグソーパズル
「うわ、これ欲しかったやつだっ!ありがと翔さんっ」
「へへへ〜♪どういたしましてっ」
「ちょっと〜…俺のパンツの時もそれくらい喜んでよね〜」
「だって…パンツて(笑)」
「まぁまぁ…じゃ、俺からはこれ〜」
リーダーから渡された手のひらサイズの箱はラッピングされていて中身は見えなくて
がさがさと開けてみると
「……肩こり解消のネックレス…」
「ニノ、ゲームでたまに肩回してたりするから〜…これ欲しいかなって」
磁気内蔵型のやつで…リーダーらしいや(笑)
「ありがとう、リーダー」
へへん、と少し自慢げに笑うリーダーの隣で不思議そうに首を傾げた相葉くん
「あれ、松潤のは?」
「もうそろそろ届く予定なんだけど・・・」
腕時計を見てそういう潤くん
なんだろう・・・わざわざ届けてもらうようなものって・・・
そのまま待ってみるもインターフォンはなる気配はなくて
みんなでわいわいと食べて飲んでをして賑やかにしていた部屋がしん・・・と静まり返った
「あ、あれ・・・みんな、寝ちゃった・・・」
「あ~・・・もうそろそろこんな時間だし、お開きにしようか?」
隣で一人、起きていた潤くんがそういってテーブルの上の空いたお皿を持ってキッチンへと向かったから俺も慌ててついていく
手慣れた感じで皿を洗う潤くんの隣に立って、俺は綺麗になったお皿を受け取り、それを拭きあげる手伝いをして
・・・あ、今聞ける、かも・・・
そう思ったとき家のインターフォンが鳴ってまたもや邪魔される
「あ、俺の注文していたやつ、届いたのかも・・・」
手を拭きながら一人玄関へと向かった潤くんの背中を見送って、一人きりで流しで最後のお皿を拭きあげる
もう・・・今日タイミング悪すぎ・・・
せっかく二人きりになったのにここまで邪魔が入るなんて・・・
すっかり気落ちした俺は皿を片付け終えてリビングに戻ろうとしたとき戻ってきた潤くんと鉢あって
その手には黄色いバラの花束があった