第13章 特別な時間を君に
〝またまたなぞなぞです!手が震える家具って、なーんだ?
(これは簡単だからノーヒント)〟
なぞなぞ好きだな〜(笑)
「手が震える家具…?うーん???手がガタガタ…?」
観葉植物から離れてリビングのソファに腰掛けながらそのなぞなぞの答えを考える
目の前のテーブルに手にした3つのコースターを置いて腰深くソファに身を預けて色々と思案していく
ガタガタ…?ブルブル……?
!!!
「手がブルブル……てーがブルブル…テーブル!!!」
確かに、これは簡単だ(笑)
目の前のテーブルの下を覗き込むと新たなコースターが貼り付けてあった
そのコースターには赤で【Y】が書かれていて
「全部違う色だし、これなんの意味があるんだろう…?」
翔さんのことだからこのアルファベットでも何かあるんだろうけど…
もしこのアルファベットのこと、解けなかったら帰ってきたら教えてもらおう
マジマジと見ていたアルファベットの裏を見てみると今回も指令文があった
〝楽しんでもらえてるかな?これと、あともう1つで終わりだから頑張って解いて!
この家の中で俺とかずが共に過ごす時間が1番長い場所に最後のコースターが隠してあります!
頑張って探してね♪〟
指令文を読み終えて真っ先に思ったこと
「探す範囲広くね……?(汗)」
えー???翔さんと俺が過ごす時間が1番長い場所、ってどこだ?
基本、帰ってきたら2人ともリビングで軽く談笑して
時間があればお酒嗜んだりするし…
「このリビング、かな…?」
テーブルを移動させてラグをめくってみるけど、ない
ソファの椅子の部分も引っ張ってめくってみるけど……ない
「えー…っ?どこだ…?」
やりっぱなしのまま立ち尽くして考え込む
キッチン…は基本的に俺しか立たないし
トイレ……は一緒になんて入んないし(汗)
ん〜………………………
「ま、まさか…」
思いついた場所に半信半疑ながら向かう