第11章 風が山を愛するとき
移動してきたホテルの一室
ニノと松潤に両肩を担がれる智くんがキングサイズのベッドに沈められるのを見ていると後ろから伸びてきた手
俺の腰を優しく抱くその手に多少ビクッと体が揺れた
「翔ちゃん…ほら、俺たちも行くよ?」
ぐい、と引かれてベッドに腰掛けると既にそのベッドに横たえられていた智くんは気づけば何も身に纏っていなくてこの後のことが想像されて体が強張る
「翔ちゃん…?大丈夫…痛いことしないし、ね?」
「……本当だろうな…?」
「当たり前でしょ…だから、ね?翔ちゃんも服、脱いで…?」
ぐい、とシャツを脱ぎ捨てて上半身を露わにする相葉くん
着替えとかで見慣れているはずのその体
なのにホテルのベッドの上で見ているからか変に気持ちが高揚して
俺も上着を脱ぎ捨て、シャツも脱いだ
「しょ、ちゃん…っ」
「ん、ふ…ぅ…っ」
脱いだ途端重なった唇
相葉くんの唇は柔らかくて、くれたキスが優しくて
目を閉じてそれを受け入れていると
「舌、出して…?」
言われた通りにするとすぐに相葉くんの舌が絡められて
後頭部に添えられた手で頭を固定されて
事務的ではない、ものすごく丁寧で情熱的なキスをされる
「ん、んぅ…ん…」
それのおかげかさっきの緊張感はもうすでになくて
絡まってくる舌に自分からも絡めた