第11章 風が山を愛するとき
「あ〜♡気持ちい〜♡」
「ね、大野さん?マッサージのお返し…後で欲しいんだけど」
そう言いながらなぜか口角が上がるニノにも違和感を感じる
なんか企んでるのか…?
「え?俺もマッサージすればいいんか?」
そんなやりとりを見ている俺も違和感を感じながらもされるがまま相葉くんと松潤からマッサージを受けていた
「マッサージ…うーん、それもいいけど、もっと他のやつ?」
「ん〜♡そこ気持ちいい♪他のって…何ぃ?」
智くんは目を細めてニノのマッサージを気持ちよさそうに受けながらのんびりとした口調で返す
「ヤらせて♡」
「……ん?ん〜……」
ニノの言葉に智くんはこっくりと頷いた…ように見える
いや、もしかしたらあれ寝たんじゃね…?
なんて思ってたら
俺の体をマッサージしていた3つの手が他のところを弄りだした
1つは俺の中心を揉みしだき始め肩を揉んでいた2つは胸元を弄る
「…っ……な、なにすんだよっ!?」
「翔くん…俺たちってさ?アイドルじゃん?」
俺の中心部分をゆっくり弄りながら松潤が意味深に語り出した
「だ、だからなんだよ?」
さっきのニノの発言から、察しのいい俺は勘付いた
智くんがひっかかってたオスみたいな目つき、はこれだったんだ
松潤の手を外そうとするもグッと俺自身を強く握られて反抗心が退行する
急所を握られているからそうせざるを得なくなった
反抗しなくなったことをいいことに再びやわやわと触りながら松潤が続けて話す
「性欲発散させたくてもさ?そう簡単にはいかないじゃん?」
「だからさぁ…翔ちゃん…お願い?」
俺が勘付いたことを相葉くんも理解したようで言葉少なに言うとないはずの俺の胸を揉み出す
「もちろん…気持ちよくさせてあげるから…」
「お願い♡」
男前2人におねだりされてまんざらでもない気分になっちゃった俺がつい、ついだよ?
「……しゃーねーな…っ」
つい滑らせた言葉に男前2人が嬉しそうに笑う
「やった♡じゃあさ、近くのホテル取ってあるから…移動しよ♡」
正面にいた智くんはやはり寝落ちていて、ニノに肩を担がれて支えられる
ニコニコしながら言う相葉くんの言葉をきっかけにみんなで楽屋を後にした