第11章 風が山を愛するとき
ー 番組収録中 ー
「さぁ、今回の結果は嵐チームの勝利となりましたが…」
いつも通り、収録のシメの言葉を言っていると視線の端に俺をチラチラと見るメンバーの視線を感じた
昨日、智くんが変なこと言うから3人のあのチラチラ見るの、気になっちゃうじゃんか
「はい、これで収録はすべて終わりです!皆さん、お疲れ様でしたー!」
スタッフさんの言葉を合図にゲストの方々に挨拶をして楽屋へと戻った
「っは〜…今日の収録はハードだった…」
あんな全力でやるカニ歩きは後にも先にもあれ一回きりだろうな…
ソファに座るなり相葉くんが俺の肩を揉み出す
「お疲れ様、翔ちゃん♡今日も大変だったね〜…」
「今日、体たくさん動かしたもんね〜…俺、脚揉んであげるよ」
そう言って隣に座る松潤は俺の太ももを揉み出した
「ふ、2人とも!な、なんだよっ…急に…っ」
「お疲れの体を労ってあげようとしてるだけじゃん?」
なんだか含みのある松潤の顔が何か引っかかる…
「お疲れ様、翔くん」
ニノと2人で戻ってきた智くん
俺の向かいに座るとその隣にニノも腰掛けた
「翔くんいいなぁ2人にマッサージして貰って〜…ニノ、俺の肩揉んでよ?」
「仕方ないな…あ、その前にちょっとジュース飲ませて…」
立ち上がって楽屋扉の横に置いてあるジュースを飲みにいくニノ
しばらくして戻ってくると智くんの肩を揉み出す