第10章 愛を叫べ!
- 大野 side -
我慢できなくてねだった俺に気持ちのこもったキスをくれたかず
長年いると、こういうことも新鮮味がなくなってきていたというのに大事な時に大事なポイントを抑えてくれるとこなんか本当…
俺になくて、かずにはある素敵なところで
そういうところがすっごい好きで
……たまらなく愛しい
その気持ちを俺から込めてかずの顔を引き寄せて口付けを送ると
「…お前の気持ちも、よくわかったよ♡」
離れた瞬間、にやりと笑うかずの手がシャツを掴む俺の腕を掴んでグイッと大きく上げた
そのままシャツを剥ぎ取られて完全にさらされた俺の上半身
そこにゆっくりかずが顔を寄せてきて唇にくれたような優しく、丁寧なキスを鎖骨、心臓あたり、ヘソの近く…としてくれる
けど肝心なとこにはくれなくて
そこにも触れて欲しくて…
「かずぅ…」
下がっていったかずの後頭部に手を添えてまたねだってしまった
ねだったことになぜか嬉しそうに柔らかく微笑むかず
「わかってるよ、ココだろ…」
俺の真意を理解して胸元まで戻ってきて触れて欲しかった胸の飾りにもキスを落としてくれる
キスのあとには食(は)むように柔らかい唇で挟まれたかと思うと吸われて
「ぁあ、ん…っ」
甘く駆け抜けた刺激に少し収まっていた欲という熱がまた体に宿る
その熱をさらに刺激するようにかずの左手がズボンにかかった