第1章 愛しのメリークリスマス 【進撃の巨人】
なんでも、親友のミカサは、エレンのクリスマスの過ごし方を追跡するらしいし、他の会社の友達も彼氏とラブラブクリスマス。
一人上京している私は会社以外の友達もおらず、彼氏もいない。
ので、一人クリスマスなのである。
「いやね、クリスマスは一人でもOKプランとかあるけどね、…なんか一人って認めるの嫌なんだよね。一人だけど。」
ぶつぶつと独り言を言う。
目の前のテーブルにはケーキやらチキンやら一人では食べきれない定番のご馳走。
「…明日食べればいっか。」
そう言い、料理に手を合わせる。
「いっただっきまー…」
ピンポーン
玄関のチャイムが鳴った。